コーチングとは
ある統計によればビジネスマンの80%以上の人が「自分は本来、もっと仕事が出来る」と考えているそうです。そしてこのことは、単なるビジネスマンの身勝手な思い込みではなく、誰にでも本人が思っている以上の素晴らしい能力が備わっているという事が、多くの脳科学の研究結果から明らかになってきています。もったいないことに私たちは、持っている能力のほんの一部しか使っていないようです。
その事が分かった今、私たちは何とか工夫をして、もっと能力を発揮する事が出来れば、本人も楽しいし、社会にとってもハッピーな筈です。
今から30年余りまえ、テニスのコーチのW.T.ガルウェイが「インナーゲーム」というテニスの指導書を著しました。 要点は、選手に細かな技術指導するよりも、どんなプレイをしたいのか目標を明確に定めて、あれこれ考えずその目標にひたすら集中して練習を重ねる方が、結局は上達が早く、しかも本番でミスなく実力を発揮できるというものです。そのためにコーチは選手に、質問したり、励ましたり、現実の状況を知らせたりしながら、選手は必ず目標を達成する能力を持っていると信頼して接し続けるというコミュニケーション技術(広い意味)が重要であると説きました。
この事が当時の一流のアスリートやコーチに大きな反響を呼び起こし、その後スポーツの指導方法が大きく転換・発展し成果をあげたと言われています。
スポーツの世界で磨き上げられたこのコミュニケーション技術はビジネスの分野でも役に立つと考え、ビジネスマン向けに開発されたコミュニケーション技術が「コーチング」です。
すなわち「コーチング」とは「相手の人が、安心して、目標に向かって集中し、努力が重ねられるようにサポートする技術」です。その技術の主要な部分が「コミュニケーション」に関わるものなので、「コーチング」とは単なる「会話術」ととらえられがちですが、実は言葉の後ろにあるものが非常に大切です。私たちは相手の口先から出た安易な言葉だけで、やる気を出して頑張る気にはなれません。その事を考えれば、コーチングは単なる言葉の使い方の技術ではなく、相手の心に響く何かがなければなりません。
そのために、自分自身の考え方、感じ方、態度・行動等を振返り、自分を磨く努力が必要にもなってきます。学習を始めると非常に多くのことを学ぶ機会に遭遇し、奥が深い事が分かります。
少し難しいご紹介になりましたが、実際の学習は極めて日常的な問題を太宰にしてゆきますので、誰にも親しみやすく気軽に取り組んでいただけるものです。
是非お試しください。